世田谷線の沿線はぶらぶらと歩きたくなるような独特の雰囲気がある。
小田急線の豪徳寺駅を降りて、6分くらい歩くと「豪徳寺」に着く。
敷地内は結構広くて、趣ある美しい寺である。
あいにく、少し雨がぱらついていたが、それでも観光客がいないわけではない。
どちらかといえばマイナーなスポットかと思うが、外国人の姿も見える。
敷地内には墓所があり、立派な墓石が並んでいる。
1633年に、彦根藩主の井伊直孝が井伊家の菩提寺としたということで、
井伊直弼の墓もあった。
豪徳寺が井伊家の菩提寺になった経緯には、井伊直孝が猫に招き入れられたという、
招き猫の伝説があるという。そんな訳で、招き猫の発祥地との説があるらしい。
願いが叶った時に、奉納されるという招き猫がずらりと並んでいた。
どこか愛嬌があるような顔だが、これだけの量があると、
日本人形的な薄気味悪さを感じてしまう...。
豪徳寺から15分位歩くと「松陰神社」に着く。
吉田松陰先生が安政の大獄で30歳の若さで刑死され、
門下生の方々がこの地に改葬したということである。
山口県萩にある松下村塾を模した建物も併設されている。
松陰神社から12分位歩いて、「亜細亜食堂サイゴン」へ。
食文化的にもやはりアジア系のものが体に合うのか、
タイとかベトナムとかの料理屋に入ることが多くなった。
ベトナム料理にカレーがあるのかよく知らないが、辛くなくて美味い。
自分にあったカレーを見つけるのはなかなか難しい。辛いのも好きであるが、
ただ辛いだけでは美味くないし、スパイスのバランスの問題だろうか。
インドのカレー屋は数は多いが、私のそれほど多くない経験の中では、
なかなかこれはというものに出会ったことがない。
以前好きだった、「スリランカ」というカレー屋は、
辛くて汗だくになりながら食べたものだが、しばらく行かないうちに、
いつの間にか閉店してしまったようだ。
小田急線の豪徳寺駅に乗り換えるため、上町駅から山下駅まで世田谷線に乗る。
レトロな雰囲気の路面電車である。
GR は、気づけば購入して 5 年くらい経っているのだが、
まだ撮り慣れていないところがある。
今まで、一眼へのこだわりがあって K-1 などを使うことが多かったのだが、
やはり重さと大きさが街中では少々きつい。
街歩きのスナップシューターとしてもう少し使っていこうと思う。
