ロシアレンズの Jupiter-9 85mm M42 がかなり良かったので、オールドレンズをウェブで漁っていたら、Jupiter シリーズに 200 mm もあるということに気づいた。
『smc PENTAX-DA☆ 1:2.8 200mm ED [IF] SDM』は写りは申し分ないのだけど、開放で撮った時のボケが少しうるさいようなうるさくないような、という感じがあったので、他のレンズを試しに使ってみようかという気になった。
いつもなら開放 f 4.0 縛りで撮っていくのだけども、液晶モニター越しで、もうこのレンズは何かやばいと気づいた。
開放の時の描写が柔らかすぎるのである。
あと、なんだか霞がかかっているような感じにも見える。
個性として使い所をわきまえれば素晴らしいレンズと言えるかもしれない。
ふわっふわの幻想的な絵が引き出せるかもしれない。
レンズが暗いせいかピントを合わせるのが難しい。
ピントが合わせにくいのは、レンズ自体の重さもあるだろう。
大砲の筒を連想させるようなこのレンズは 1 kg ほどの重量がある。
これを手持ちでマニュアルフォーカスしか使えないとなれば、ずいぶんとしんどい戦いになる。
出てくる絵のふわふわ感とは対照的な撮影者の現実がある。
PC で確認してみるとそこまでピンボケしている訳でもなさそうである。
撮影している時は、ピンボケしているのか、フレアが出ているだけなのか、判断できなかったので、絞った写真も撮っていくことにした。
そもそもフレアというのは逆光とか強い光がカメラに入った時にレンズ内の反射などの影響で起きるのだと思うが、早朝なのでそこまで強い光ではないように思う。
そうなると、フレアでもないのだろうか?
レンズ内にカビが生えているという訳でもない。
となると、レンズ内にクモリがあるということだろうか。
レンズ内にクモリがあると、ソフトフォーカスのような表現になるらしい。
クモリのあるレンズに当たったのは初めてである。見た目ではほとんど透明でクモリがあるようには思えないのだが。
という訳で(とレンズのせいにしたい訳ではないが)、今回のクオリティは少し低めになっていると思う。
ソフトフォーカスの表現って編集ソフトに必ずあるけど、何となく不自然になるのであまり使用したことがない。
そもそも世界観としてソフトフォーカスな表現は自分には馴染まないのかもしれない。
でも、絞ればそこまで気にならないかなと。
うーん、この日は天気も曇りだったのか空が白い。
空が白いと何となくのっぺりした感じになる。
この鳥、鳴き出すとめちゃくちゃうるさい。
ハイテンションになるのか、しばらくずっと鳴き続けている。
だけど面白い顔をしているから憎めない感じがする。
ぴょんぴょん飛び跳ねてる。
割と大きな鳥。
比較的近づけるので警戒心はそれほど強くなさそう。
漫画とかに出てきそうな振る舞いをする。
鳥を撮る練習にはいいかもしれない。
この辺はずっと f5.6 で少しソフトにはなるが、なかなかいいのではないだろうか。
最近は撮り比べているからだんだん分かってきたけど、f5.6 って解像感は少し弱いなと感じる。
ちょっとピンボケしているだろうか?
被写界深度が結構浅くて、割と自然に背景がボケるのは良い。
こういう暗い場所から逆光で光が入ってくると、綺麗に撮るのは難しい。色がなんか汚くなる。
こちらは斜めから光が入っているせいか上品な感じがある。良い。
こちらは何か昭和な雰囲気を感じる。なぜだろう。もやっと感がそう感じさせるのか?
ソフトですね。こういう被写体は解像感があった方が好きかも。
薄暗いけども、色はそんなに悪くないと思う。
いい場所にとまってくれたね。
200mm なのであまり警戒されない距離感を保てる。
これ以降は全て f8 になる。
やっぱり f8 は綺麗だなと。
陽が高くなってきたから、光も多くなってきたし。
それでも ISO 1600 は必要。
K-3 III の ISO 1600 は全く問題なさそう。
場合によっては ISO 6400 でも全く問題なさそう。
光さえあれば。
シャッタースピードはとりあえず 1/200 にしてみたけど。
動きがあるときは十分じゃないみたい。
望遠レンズはぶれやすいから、大まかに焦点距離の逆数が適切なシャッタースピードの目安と言われているらしい。
カメラ本体の手ぶれ補正は切って使っているんだけども。
カメラによっては「三脚を使っている場合は手ぶれ補正は切ることをお勧めします」と書いてあるものもある。
カメラがぶれていなければ、手ぶれ補正が逆に悪影響を与えることもあるということだと思う。
で、手ぶれしないシャッタースピードを模索している訳だけども。
「映るんです」の 1/125 なら平気だろうと思ってやってみると、これが案外手ぶれしているので、結構シビアな条件にしているのだなと。
1/125 は手ぶれもあれば、被写体ブレも結構あると思う。
あえてそうしているという可能性もあるのか?
あまりピシッと映らない方が味がある的な。
そして、今回の 1/200 ですが、素早い動きをする鳥を止めて写すにはちょっと遅いかなという印象。
速度がピッタシ合っているのか、体が長く写ったりする。
別の時に撮っていた感じだと 1/250 だとゆっくり飛んでいる鳥なんかはぎりぎり平気かなという感じがある。
1/250 だと手ぶれに関してはほぼほぼ安心できる。
1/250 にしても適当に撮ってしまうと手ぶれしてしまうだろうけど。
これはそもそもピントが合っていないのかな。マニュアルフォーカスの限界を感じる。
SS を 1/800 にしたので、 ISO 6400 になってるけど、案外綺麗だなと思う。
K-5 の頃は ISO 6400 は許容できなかったと思うが、ずいぶん進歩したものである。
拡大してもそれほどノイズは気にならない。適度な粒状感がフィルムっぽさを感じさせるかもしれない。
ヒヨドリだろうか。
この鳥も比較的よく見かける大きめの鳥ですね。
朝ベランダにやってきて騒いだり汚していったりね。。
SS 1/800、ISO 6400、f8、編集なし、ごく普通の絵。
SS 1/800、ISO 6400、f8、露光+0.95、ちょっと雰囲気のある絵。
やはり、若干暗い方が雰囲気は出ると思うんですよ。
ちっちゃい鳥は肉眼ではよく見えないので、もうファインダーに入ったらシャッターを切るという感じになりますね。
バタバタとひっきりなしに飛んだりとまったり。
何をしているのかと不思議に思っていたら、拡大したら虫を捕らえていました。
ただ遊んでいた訳ではなかったんですね。
こんなことも望遠レンズで写真を撮って初めて知りました。
ISO 6400 になったとしても、素早い鳥は 1/800 ならひとまず安心できそう。もうちょっと遅くても良いかもしれないのでもう少し実験が必要である。
鳥の写真は大体がトリミングして拡大されていたが、画質的には全然許容範囲と思う。
鳥を撮った後では静物は本当に簡単に思える。
なかなか色が綺麗。
1/200 でぶれはなかったけども、空が背景なせいか白っぽくなっている。
それくらいの方がカラスの場合は写りが良いのかもしれない。黒く潰れるよりは。
草についたつゆはこれくらいの解像感があった方が良いなと思う。光も何だか優しい。
とても自然な色合いで綺麗。
これなんか今までにないくらい解像感を感じる。
そもそも被写体が綺麗。
これもとてつもなく綺麗な発色。
ピントが少し甘いけど綺麗。遠いとピント合わせが難しいのかも。
ピント合ってるね。やはり近いと合わせやすい。
こういう色が均質な花ってちょっと難しい気がする。
薄い葉っぱってのはいいもんです。
f8 でも離れていれば割と背景ボケるんですね。形状ははっきりわかるけど。
連続的なボケ具合で良い。
少しフレア気味だろうか。
少し手ぶれしているようだが、花の色の鮮やかさがうまく誤魔化している。紫陽花のところから SS 1/160 になっていた。
やはり色に濃淡があると綺麗だなと感じる。
白い花に目が行きがちなのですが、葉っぱが綺麗なのですよ。
すごい庭を作ったもんです。
この木は朴の木なのかなと思うのですが、他で見た朴の木より葉が小さいし、分厚いと思うのです。類縁種なのだろうか?
花だと思うのですが、分厚い感じ。
他で見た朴の木は裏から光が透けるくらい薄かったような。。
落ちた花もやはり分厚い。
茶色くなった葉っぱも何だか立派。
光が入ると絞っていてもフレアっぽくなる。
これでも f8 ですけど。
ちょっと白すぎですね。逆光には要注意です。
これくらいなら表現として使えそうですけどね。
こちらはすごくシャープな雰囲気。
これもとてもシャープな印象。
1/160 では少しきびしかった。少し逆光気味というのもあるし。
なんかよくわからないけど割と面白い絵だと思います。
ツユクサの花は朝咲いて昼しぼむことから朝露を連想させるのが由来だとか。
草に朝露が残っているとつい撮りたくなってしまう。
思ったほど綺麗には撮れていなかったが。
どこかおぞましさも感じるが何となく生き生きとした植物。