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写真を中心に、ほとばしってるものを。

滋賀(2022. Nov.)食について(野菜)

ベジタリアンとかヴィーガンを自称する人達がいるようであるが、彼らの信条がどうであれ、痩せこけて年の割に老け込んでいずれ死に至る人もいることを目の当たりにすれば、どこか偏った行為であることには間違いないのだろう。動物には草食と肉食に分類されるものがいて、各々長い時間をかけてそのような食事で生きられるようになっている訳であるから、自分の勝手な考えで食事をコントロールできると考えること自体がおこがましいとも言える。

Camera: PENTAX K-3 III, Lens: HD PENTAX-DA 1:2.8 35mm Macro Limited

草食動物が草だけを食べて大きな体を手に入れられることには驚きであるが、その体を維持するにはほぼ一日中を食べることに費やす必要があるのだろう。それらの動物を思い浮かべると、食べている姿を想像しやすいし、実際に物凄い量を消費しているのだと思う。二酸化炭素の固定を植物が行い、その分解を草食動物が日々行っているという意味では、物凄いスピードで炭素の循環が行われていることになる。

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どう考えてもヴィーガンの人達が食べている量はそれらの動物の食べている量には達していないのではないかと想像する。普通の働き方をしている限り、そんな生活はできないし、要するに、働く必要がなく、一日中食べ続けることが苦にならない人でなければ、原理的にヴィーガンとして成立しないと思うが、そんな人間が果たして存在するのだろうか?

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では基本的に人間は何食なのかと言えばよいのかと考えると、雑食であると言われることが多い気がするが、日本人の食のスタイルからすれば「穀物食」あるいは「米食」、「麦食」が基本で、肉・魚・野菜はその不足するものを補うために食べている、ということではないかと思う。小麦の文化が無理やり導入されたので、米の消費量は減ってしまったようだが、個人的には米を推したい心情がある。

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パンはあまり好きではない一方で、ラーメンやパスタのような麺類は大好きな訳で、それは調理方法としてぱさぱさした食感が好きではないというだけで、小麦には完全に適応している現実がある。では、米におけるパンのような存在は何かと考えると、餅とか煎餅が該当するのではないかと思うが、餅に関しては食事というくくりではサブ的な立ち位置のような気がする。雑煮はもちろん美味いのだけれど。

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野菜というのは、子供の頃は嫌いな場合が多いし、私自身そこまで好きだったとも思えないが、大人になってからは食べれるものも増えたし、むしろ好きになっているのは不思議である。本質的に子供よりも大人の身体がその栄養素を必要としているのか、恐らくはっきりしたことは科学的にもよく分かっていないのではないだろうか。

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私が子供の頃に苦手だったものに、キノコ類・春菊・ナスなどの、独特の香りが強いものが挙げられるが、不思議なことに大人になってからは美味いと感じるようになった。春菊の無いすき焼きはどこか物足りない感じがする。野菜は鍋で食べるのが好きで、すき焼き鍋をふるさと納税の返礼品で貰ったこともあって、昨年の11-12月は肉なしすき焼きを随分とやった。肉なしにすると随分と価格が抑えられるのであるが、味付けがすき焼き風というだけで何となく普通の鍋よりテンションが上がるのは不思議である。生卵をくぐらせて食べるというのも大きいかもしれない。生卵を二つ割ると少し贅沢をしているような気持になるが、実際金額的には大したことがないので、二つ割ることにしている。ここら辺の感覚は、子供時代に随分つつましい生活をしてきたのだなと感心するところである。

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具をつい入れすぎて、野菜や豆腐で腹いっぱいなのだが、〆には(手に入れば)うどんや中華麺ではなくほうとうを入れる。鍋類の〆にはつるつるの麵よりはくたくたの麺のほうが美味いと思うのだ。普通にうどんを食べるならば、こしの強いうどんが断然好きであるが、ほうとうはくたくたであるにも関わらず自分にはどこかしっくりくるところがあって、料理としてはほうとうの方に軍配が上がる。

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タイ料理は大人になってから、もしかすると20代後半になってから食べ始めたのだと思うが、同じアジア圏の料理というのもあるのか、とてもしっくりくる。パクチーは初めの数回は苦手に感じたものの、食べているうちに病みつきになるのが不思議である。スパイスの効いた料理はそれほど食べている訳ではないが、クイッティオナーム(ベトナム料理でいうところのフォーのような汁そば)はどこか懐かしさを感じるようなやさしい味わいがある。米粉の麺が使われているせいもあるのだろうか。タイ料理屋へ行くと、結局これをたのんでしまうので、タイ料理全般が把握できている訳ではないのだが、野菜の炒め物などはやはり美味い。こんな時、自分はやはりアジア人なのだなということを実感する。西洋の料理は、どこか味に飽きやすいところがある気がするし、ほっと落ち着く感じがしないのである。

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家で料理をするとなると、炒め物は油を使う必要があるので、それが面倒ということもあり、どうしても「湯でもの」に偏ってしまう。油を使わないにしても、サラダにして食べるのは実はあまり好きではない。スライスされたきゅうりやトマトというのは、見た目もよいし新鮮な感じはするのだが、あまり美味しいとは思えないのである。ドレッシングもあまり好きではない。生で食べるのであれば、きゅうりの場合、スティック状にするか、皮を適度にむいて塩か味噌を少しつけてそのままかじるのが一番うまい。トマトであれば、洗った後にそのままかぶりついて、汁をじゅるじゅると吸いだしながら食べるのが一番うまい。

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レタスは適度な大きさにちぎって、キャベツは千切りにして、というのがよいので、これらのサラダは悪くないが、案外すぐに傷んだりするので日常的にはあまり食べない。葉もので常備してあるのは白菜で、湯でものにするなら白菜か大根が一番うまいと思う。大根は新鮮ならば生でも美味い。

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きゅうり・茄子・白菜は漬物もうまいが、茄子であれば、焼き茄子が一番だと思う。コンロの魚を焼くところで、半面を焼いた後、適度なところでひっくり返す。うまくいけば、ポンっと破裂音がして、皮が剝きやすく焼き具合も絶妙なタイミングになる。これを皮を剝いて醤油につけて丸ごとかぶりつく。茄子の汁が口の中に広がり、これが最高にうまい。こういう食べ方はあまりきれいではないので家の外ではできないのだが、人目を気にせずに食べれるのが、家で食べることの醍醐味かなと思う。醤油はいろいろな種類があるが、味とコストのバランスから「紫峰」という茨城県で作られている醤油を知ってからはこれ一択で、もう10年以上これ以外は使っていない。

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どういうわけか分からないが、時々、大根おろしを飲みたくなる。飲むという表現が適切なのか分からないが、身体が疲れているのか、刺激を欲しているのか、あの辛みを味わいたくなるのである。飲むといってもそのまま飲むわけではなく、ご飯におろし汁をかけて醤油をかけて食べるのである。大根の下の方の特に辛い部分を使うと、とんでもない刺激なのだが、これがなかなかスカッとしていいのである。大根の上の方は少し辛みが抑えられるが、若干青臭いこともある。湯に一度通すと刺激は弱まるがその分青臭さが強調されることもあるので、加減が重要かもしれない。シラスなどを入れると完璧だが、大根おろしだけでもなかなかである。売られているチューブに入ったワサビというのは実際にはラディッシュがつかわれているらしいのだが、辛みを味わうという意味で、わさび丼と似たような楽しみ方と言えるかもしれない。

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大根のうまい食べ方として最近発見したものがある。適度に輪切りにした後、りんごの皮を剥くような感じで、外側から中心に向かって薄く切っていく。これを茹でて、鍋やラーメンの具などにすると、実に上品な食感で大変美味い。中心に近づくと切るのが難しくなるので、薄く平べったく切ってしまうが、歯ごたえが少し違うのが分かる。単純に平べったく切ると、どちらかと言えばしゃっきりした感じが残るが、これはこれで、さらに細切りにして棒状にしたものをみそ汁に入れたりすると美味いものである。切り方の奥深さを感じる一例であると言える。

Camera: PENTAX K-3 III, Lens: HD PENTAX-DA 1:2.8 35mm Macro Limited

小松菜やほうれん草のような葉ものは、少し扱いが難しいと感じる。単純に茹でると、やたらとゆで汁が緑色になるので、何か間違ったやり方をしているような気分になる。どちらかと言えば炒め物に向いているのかもしれない。ほうれん草は茹でたものをラーメンの具などによく使っていたのだが、なぜか食べた後に歯がきしきしする気がするのはなぜなのか(小松菜はそのようなことはないのだが)。野菜炒めは学生の頃にはよくやっていたような気がするが、あまり上手くできないので、いつの間にかやらなくなった。メジャーな野菜だが、使いどころに困るのが、人参・ジャガイモ・玉ねぎである。カレーや肉じゃがなどにすればよいのだろうが、なぜかあまり作ろうという気にならない。今後の課題である。

Camera: PENTAX K-3 III, Lens: HD PENTAX-DA 1:2.8 35mm Macro Limited