"photobashiru" ...

写真を中心に、ほとばしってるものを。

K-3 III -SNAP- 京王多摩川(2022. Jul.)SDGs の話 3

持続可能な開発目標(SDGsSustainable Development Goals)に私もあやかって、御託を並べたいと思う。最近は戦争の影響もあって、節電が以前にも増して要求されている。無駄なものは無くしたほうが良いに決まっているので、良い機会と捉えて生活を見直す時期になったということかもしれない。

Camera: PENTAX K-3 III, Lens: HD PENTAX-DA F4 15mm ED AL

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私自身、物価の上昇に備えて生活自体を見直している。電球はよく使う場所は、今までよりもさらに消費電力が 1 / 4 に抑えられるものに交換した。電球を変えるのに投資は必要であるが、長く使えることを考慮すれば十分に節約効果がある。それから今季の冬は暖房を極力使用しない様にしている。

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電力量の節約を始めて大体 2 ヶ月くらいが経ち、月額料金が出た。結果はと言うと、2ヶ月とも同じくらいで、消費電力量は 100 kWh 程度、金額にして五千円を超えないくらいであった。

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思ったより下がらなかったな、と言う印象だが、燃料調整費が毎月 1 円 / kWh くらいずつ上がっているのと、風呂に入る時の暖房だけでも少し電力量を余分に消費しているために結果的にトントンくらいになったのだろう。それでも昨年度の同じ時期と比べると 1/3 くらいの使用量になっているのだから、だいぶ節約はできたし、暖房というのは随分と電力量を食う事が分かる。

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まだ、改善できていないが、基本は日中に活動し、夜は活動しないことである。朝の 4, 5 時から明るい季節もあることを考慮に入れると、日本の社会活動の基本スタイルも見直されていくべきかもしれない。

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無駄を見直すという意味では、洗濯についても、以前は洗濯をしすぎていたと反省している。下着は別として、外に着るものは一週間程度は同じものを着たとしてもそれほど汚れもしないということに今更ながら気づいた。以前、毎日服を変えて全て洗濯していたのは全く馬鹿らしいことであった。洗剤で洗って日光に晒すだけで、少なからず服は傷んでいくので、その意味でも無駄でしかない。

Camera: PENTAX K-3 III, Lens: HD PENTAX-DA F4 15mm ED AL

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持続可能と言えば、資源やエネルギーなどの物質的な観点があるが、どうも世の中的には表面的なものにしか注意が向いていない様に思う。詳しい事情はよく知らないが、恐らくは再生可能エネルギーを推進しているのが原因なのだろうか、山の斜面にソーラーパネルが並んでいるのを見かけることが増えた。

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山にソーラーパネルを並べたところで、どの程度の電力が作り出せるのかと思うが、土砂崩れの可能性や植物の生命活動による CO2 の固定化機能を削いでいる事実を考慮に入れて、無駄なのではないかとしか思えない。ソーラーパネルを設置するのならば、街の中や建物の外壁だろう。そのあたりを適切に規制できていないのだとすれば、政治的怠慢ではないだろうか。

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世の中のほとんどの人が恐らく認識すらしていない資源もある。例えば He ガス、多くの人にとってはボンベに封入された He ガスを吸い込んでしゃべると声が変になる、パーティーグッズ的な謎のガスとしか認識されていないだろう。

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しかし、He ガスは実際には医療的観点から非常に重要な資源である。He ガスは液化すると –269 ºC という極低温で存在する。そのため、超伝導コイルを維持するための冷媒として利用されており、MRI を維持するのに必要不可欠である。

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He はガス田から液体 He として輸入しているのが現状であり、供給過程の困難さによって近年は価格高騰の一途を辿っている。そんな高価な He であるが(現在 7,000円 / L くらいだろうか)、液体 He として船で運でくる過程で半分くらいは気化してなくなってしまうそうである。

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空気中の He 存在率は低いだろうから、気化した He ガスを回収して高純度のガスを再液化する以外は、ほとんど再生することは不可能だろう。そんな貴重なガスであるが、再液化する装置が高価で設置できない場合が多く、また再液化する際の金属疲労が大きいらしく再液化装置の維持費もかかる様である。

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そんな訳で大きな施設以外では冷媒として使用した液体 He はそのまま大気中へ気化して拡散していくのみである。He の原子番号は 2 で、水素に次いで軽い元素であるから、大気中に拡散した後は宇宙にまで拡散して地球上から失われていくだろう。

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ガス田から He ガスが採れなくなった場合、現在の医療·研究の一部の技術は維持することが不可能になるだろう。維持にお金がかかると言っても、無くなってしまってはどうしようもない。資源の消費を抑制しようとするのならば、気化したガスを再液化して再利用するしかない。

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問題はどうやって回収するかであるが、大きな大学がやっているように、施設内で配管を整備して、同施設内に再液化できる設備がない場合は別の再液化できる施設に送る、などが考えられるが、全国的にそれを実現するには電線を全国に張り巡らせたのと同じくらいの投資が必要になるかもしれない。個々の施設で再液化装置を導入するのとどちらがコストが低いかの計算が必要になるだろう。

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He の問題もそうであるように、そこには小さな自治体では解決できない要素が絡んでいる様に思う。小さな自治体で管理ができないのであれば、より大きな自治体による管理が必要になる。その枠を広げていくと、最終的には国の枠組みが無くなる。SDGs の考え方とは要するに個々の国や組織や地域の違いによる格差を極力無くそうということなのかもしれない。

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話がややこしくなってきた。何にせよ、世の中が大きく変わりつつある様な雰囲気があるのは確かな様である。

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自動車の業界もだいぶ変化してきている様に感じる。震災以降、蓄電池を生活にうまく取り入れることが、いざという時の一つの解決案と考えられ、化石燃料の燃焼を抑える目的とも相まって EV 車が以前よりは増えてきた様に感じる。

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しかしながら、実際に売られているガソリンの価格を見ると、150円 / L 程度で 200円 / L の飲料水よりも安い訳である。清涼飲料水の価格の方がぼったくり価格なのか、ガソリンの価格が安いのか(価格が変動するので高くなったと感じるけれども)。燃費を考慮に入れたところで、ハイブリッド車の価格は割高なので、ガソリン車の方が確実に安く済むだろう。