"photobashiru" ...

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珈琲 焙煎(コロンビア スプレモ)

コロンビア スプレモ は ブラジル サントス に比べるとクセが強いように感じた。

浅煎りにすると、特に喉の奥を刺激するような、ウィスキーでいうとバーボンウィスキーのような(具体的な味や香りが似ているということではなく、雰囲気や立ち位置的な話)、良く言えば華やかで全体的に強い味わいである。甘さは控えめで、ブラジル サントス のようなほんのりとした甘さというよりは、糖蜜のような濃密さがある。エレガントさにはやや欠けるが、酸味が強く、うまくすると赤ワインのような渋みを連想させる。

豆が大きく、生豆の時点で独特の強い植物臭がする。焙煎した感じでは蒸気がやや出にくい感じがある。パチパチと良く爆ぜ、分かりやすい。クセの強さは焙煎を深くするとどうなるのかに興味を持ったので、深めを中心に調べてみることにした。

100 g から始めて、 78 g で終了すると(かなり深め)、かなり油分が豆の表面に出てしまった。この時は、二爆ぜの間に火力が誤って中火くらいになってしまったのに気づかず、失敗したと思った。香りに炭っぽさがあったものの、味には案外炭っぽさは出ておらず、深煎りの珈琲としてはまずまずだと思った。苦さはかなりあり、冷めると控えめな酸味が出て生臭さを連想させるため微妙。甘さはほとんどないが、熱いうちは割と美味い。
100 g から始めて、83 g で終了。一爆ぜ終了時から極弱火にして、二爆ぜに入ったくらいでやめた。油分はほとんど表面に出ていなかったが、中深煎りくらいだろうか。甘みも苦味もあり、冷めると少し変な味はするものの、コロンビアのベストかもしれないと感じた。

煎りを深くすることで、クセの強さは薄らいでいくが、完全に無くなる訳ではなく、植物的な変な味が残るが、それを個性とも捉えられる。その個性は酸味の質に影響してくるようで、爆ぜ始めたら、基本的には弱火にして、油分を表面に出さない方が、個性を引き立たせられるのではないかと、今の所は考えている。私個人の好みで言えば深煎りよりは浅煎りの方が好きなので、100 g から始めて、86 g で終了したくらいの、赤ワインのような渋みを楽しむのが良いかなと感じた。6 分から 7 分で一爆ぜが始まるように火力をやや強めに調整して、一爆ぜからは弱火にするが、この時の火力の微妙な加減で、豆の見た目と味わいに微妙な変化があるようである。今回は 1000 g の豆を買ったので、1 回分残して 9 回分試したことになる。コロンビアについてはまだ検討の余地がありそうだ。現在、別の種類の豆の焙煎に移っている。