師走だからという訳でもないのだが、
毎年この時期は定常的に仕事に追われている。
それでも、家に帰ればやりたいことは何かしらやってしまうので、
睡眠時間が削られ、体調を崩しがちである。
Twitter もしばらく見ていなかったのだが、
昼近くまで布団の中で朦朧としながら、久しぶりにアプリを開いてみると、
フォローしていた作家さんの一人 memini さんの個展『輪郭の声』が
今日最終日だった。
最近、休みの日は出歩いてばかりだったので、
たまには家でゆっくりしようかと思っていたが、
結局今日も出かけてしまった。
ものづくりをしている人に会ったり、作品に触れたりするのは、
私にとっては何より楽しい時間である。
memini 14日〜個展in御徒町 (@lepuscapensis) | Twitter
会場は御徒町の「KARAKANA」というアトリエ兼ギャラリーであった。
曇っているし、寒いしで、嫌な天気だと思っていたら、
御徒町についてから雨までぱらぱら降ってきた。
そんな中、会場に入ると暖かいお茶を入れてくれて、
何ともほっとする心配りであった。
紅茶の一種だろうか、シナモンなどのスパイスが効いた
飲んだことのないお茶であったが、とても美味しかった。
memini さんは骨、虫、花などをモチーフに
彫金でアクセサリーを作っている作家さんである。
Twitter の画像を見て、昆虫に対する愛がすごい人だなぁと興味津々で、
以前から個展があれば行ってみたいと思っていたので、
今日たまたま気がついて最終日に滑り込めたのは本当に良かったと思う。
今回はマクロレンズをつけたカメラを持って行ったので、
写真を撮らせてもらった(ブログに載せて良いかは聞かなかったけれど ... )。
これはさすがにボケすぎだった。ピントの位置も微妙。
(個人的にはあまりリングはつけないのだが、これは ... 欲しい。
重厚感がすごいので置いて飾っておいても良いかもしれない。)
100 mm Macro のレンズは、個人的には好きなレンズなのだが、
開放 F 2.8 で寄って撮ると、被写界深度が浅くて難しい。
昆虫など、立体的な被写体の体全体にピントを合わせるのは、
かなり絞り込まないことにはまず無理である。
ピントが合っている部分とボケが生じた境界がはっきりしすぎて、
違和感を感じる絵になることがある。
今回は開放 F 2.8 縛りで撮ってみた。
(というか最近、他のレンズの開放で撮ることが多く、
久しぶりに引っ張り出してきたこのレンズでは
開放がシビアなことをすっかり忘れていただけである。)
ずっと見てると、目が悪くなったかと錯覚するくらいボケている。
展示の仕方も工夫してあったので、写真の撮り甲斐があった。
(と言っても、他にもお客さんがいたので、サクサク撮る感じになった。
屋外で一人だけでとっている時に比べると、
費やせる時間は 1/10 くらいだろうか。)
コウモリのオブジェ。
こういう飾り付けの小物達も目を引くものばかりだ。
鯨の骨、めちゃくちゃかっこいい。
実は1年ほど前に 50 mm Macro を手に入れていたのだが、
まだほとんど使用していなかった。
今回 50 mm Macro で撮ってもよかったなと、家に帰ってから思った。
それでこちらのピンバッチを撮影してみることに。
上の写真は、F 6.3 に絞っている。露出時間は 1/10 で手持ちで撮ったので、
拡大すると少しぶれている。
(結局トリミングしたので、100 mm でちょうど良かったかもしれない。)
それにしても、本物のような再現性だ。
構造色を持つ昆虫は標本にすると綺麗だが、
こういう色は地味だが形がカッコ良い昆虫は、
メタルの模型にするとよりカッコ良さが増すように思う。
こちらの写真は、ISO 1600、 絞り F 10 、露出時間 1/125 である。
ブレてはいないものの、そのままでは真っ暗な写真で、
Photoshop で明るくしているが、ノイズが目立つ。
入れてくれた箱は標本みたいで、一人にんまりしている。