(12年前の旅を振り返っている。北海道に渡って3日目。)
前日にかなり移動したので、この日は少しゆっくりできそうだった。
もうほとんど目的の東側に到着したようなものだった。
とりあえず無難に知床を見てみたいと思い、寄り道をしながら向かうことにした。
まずはサロマ湖に寄った。
湖と言っても、海のようであった。それから、海岸線に沿って進んだ。
サロマ湖周辺は開放的な草原といった雰囲気で気持ちが良い。
ところどころ車を止めて、散歩したり、ご飯を食べたり。
どこで食べたのか正確には覚えていないのだが、
ホタテカレーというのを食べた。
カレーの味にホタテの旨味が全く負けていない、
さすが北海道だなと思える一品だった。
放し飼いのような感じで馬がいた。
こういう写真を撮るのが好きなところは、この頃から全く変わっていないなと思う。
知床に近づいてきたところで見たオホーツク海は気持ちの良い青だった。
撮り方にどういった違いがあったのかわからないが、
解像度が悪かったり、ノイズが多かったりする写真が多い中で、
たまにきれいに撮れているなというのがある。
オシンコシン滝に寄ってから、いよいよ知床に着いた。
知床はやはり観光地の雰囲気があった。
オロンコ岩という丸っこいでかい岩があって登れるようになっている。
上から海を眺めると、岩礁に海鳥が無数に休んでいるのが見えた。
この写真は個人的にはお気に入りの一枚である。
観光地らしく船に乗るツアーもたくさんあって参加することにした。
たしか「知床国立公園の奥の方は人が入ることができなくて、
海からだけ眺めることができる」という宣伝文句(?)だったように思う。
たまにクマが目撃されることがあるという。
知床国立公園へ。
鹿がいると思い望遠レンズに変えて見てみると、
沼にはまっていた。でも、草をひたすら食べていて気にしてなさそう。
観光地っぽいところはあるが、やはり知床は美しいところで、
ひとまず今回の旅が価値のあるものだと思えた1日であった。