なんだか iPod touch の中心部分の液晶が変だなと思っていたら、
そのうちホームボタンの押し心地に違和感を感じ出した。
おかしいと思って調べると、液晶が盛り上がって枠から剥がれていた。
電池が膨張しているようであった。
電池のもちは、既にだいぶ前から低下していた。
購入したのは 2015.12 なので、3年くらい経つ。
調べると、正規かどうかにかかわらず、
依頼すると修理代 ¥10,000 くらいはかかりそうであった。
しかし、Amazon で電池の交換部品が ¥1,500 程度で購入できることが分かった。
で、交換にはハンダ付け作業が必要で、難易度は割と高め、とのことだが、
ハンダごては持っていたのでやってみることにした。
(以下、保証外の作業なので注意。)
電池セットには、ヘラ、吸盤、ネジまわしが付いていて便利である。
既に液晶パネルの真ん中が盛り上がって剥がれていたので、吸盤は使用しなかった。
隙間にヘラを入れて液晶パネルを徐々に剥がす。
この時、カメラがある側面は剥がさずにおく。
外している最中にプラスチックの枠が折れてしまった。
確かになんか膨らんでいる。でも、ネジ外すとアルミ板の変形は元に戻った。
実際の電池パックは、気体が発生して圧が上がったような感じだ。
この後、ロジックボード(電池上部の板)のネジも外す。
(先ほどのアルミ板のも含め、ネジは場所によって長さが微妙に異なるので注意。)
電池裏に固定してあるテープを剥がす。逆サイドは同じようには剥がせない。
定規などを下に挟んで、若干無理やりに剥がすことになるが、パックが少し変形する。
接続端子の上に貼ってある大きな黒いシールを剥がす(とっておく)。
さらに小さな黒いシールを剥がす(このシールは丸まってしまい再利用不可)。
端子にはごく微量のハンダが付いていて、コテをあてても溶ける様子がない。
ハンダ以外にも、接着剤か何かで固定してあるので、指で無理やり剥がせば良い。
新しい電池と古い電池。
剥がした後は、粘着物で汚い。
燃料用アルコールをティッシューペーパーに染み込ませて洗浄してやる。
綺麗になったところで、ハンダを盛る。
盛りすぎたハンダは、ハンダ吸い取り線で減らす。
(一度フラックスを塗った上で、やってみたのだが、茶色く焦げるし、
ハンダも弾かれて玉のようになってしまったので、塗らないほうがよさそう。
ハンダを吸い取った後、燃料用アルコールで洗浄すると再び綺麗になる。)
電極を被せて、上からコテをあてて溶かす。思ったほどハンダが広がらない。
(電極同士の間に両面テープを入れることも試みたが、
テープの厚みが結構あったのでやめた。)
上からハンダを少し盛って、多い分は吸い取る。
代用のテープを貼り、大きめの黒いテープも貼り戻す。
逆の手順で組み上げる。
ネジを締めたりするときは、先の細いピンセットがあると便利。
以前、無駄に買ってあったハンダゴテがようやく役に立った。
ちょっとだけいいハンダゴテ(コテ ¥5,500、コテ台¥2,000、コテカバー¥500)
である。
他のも合わせると、全部で修理依頼費用を超えてそうだが、
まあ、こういった細かい作業は個人的には割と好きなのである。
コテの方は自分のは今取り扱いがなくなっていた。
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参考ウェブサイト
iPod touch 第5世代/第6世代 バッテリー交換の方法 | ハードディスクメンテナンス