"photobashiru" ...

写真を中心に、ほとばしってるものを。

雨(2019. June)

仕事に行かなければならない日に雨が降っていると、
憂鬱な気分になるけれど、外に出なくてもいい日ならそれほど悪くない。
気分が落ち着いて、窓から雨が降っている様を眺めていると、ほっとした気分になる。
こういう時間、時々は必要だと思う。

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Camera: PENTAX K-1, Lens: smc PENTAX-FA 1:1.8 31mm AL Limited

ぬるめの湯につかって、風呂の窓を開けて、雨音を聞きながら、
葉巻をゆっくりとくゆらすのも良い。
特に午前から昼をまたいで、午後に移行するまでの明るい時間帯が良い。
雨音は詩的な気分を作り出すようで、無性に何かを書きたい気分にさせてくれる。
浴衣に着替え、飯を炊き、鰹節をふりかけた卵かけ御飯にして食べる。
卵が足りなくなったら、味噌汁をかけて食べる。
そして、窓を開けて独特な新鮮な空気を吸い込みながら、机に向かう。
こういう日がたまにあっても良い。

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Camera: PENTAX K-1, Lens: smc PENTAX-FA 1:1.8 77mm Limited

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Camera: PENTAX K-1, Lens: smc PENTAX-FA 1:1.8 77mm Limited


『雨の日の湖』
静まり返った鏡のような表面に、絶え間なく衝撃が走る。遠くから見ると、表面にうっすらと霧がかかったように見える。表面は曇りガラスのように微細な文様を呈しているが、内部のあるいは周囲の環境を反映しているのだろうか、濃淡のある、ゆるやかで滑らかな曲線によって、より大きな境界を形造っている。落下途上にある各々の水滴は、風に押しやられ、まるで波のようなうねった躍動を見せる。それらが、激しく叩きつけられると、また新たな文様が作り出される。水滴が表面を打ち続ける音は、連続的であるが周期的な無数の音の連打のように聞こえる。連打の一つ一つはいくつかの同期された音が融合して増幅されたものだろう。それらが、水面や周囲の山や森の木々に反射するためだろうか、ミュートをかけたような効果が重なり、絶え間なく音が聞こえているにもかかわらず、シンと静まり返ったような印象を強調している。それに合わせて、雪国で感じるようなツンとした微かな香りが、妙に心を落ち着かせる効果がある。