"photobashiru" ...

写真を中心に、ほとばしってるものを。

北海道 釧路湿原(2007. July)

(12年前の旅を振り返っている。北海道に渡って5日目。)
釧路湿原はかなり広域で、どこに行けば良いのか迷ってしまう。
とりあえず、釧路湿原展望台を目指すことにした。

 

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恐らく展望台の駐車場に止めて、少し歩いたのだと思う。

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湿原というか、草原のようでもあるが、このあと山道へ続く。

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高いところから見ると、湿原のスケールの大きさが分かる。

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摩周湖や阿寒湖周辺の土産物屋には、「コロボックル」の人形が売っていた。
「コロボックル」はアイヌ語で「蕗(ふき)の葉の下の小人」という意味で、
アイヌの伝承に出てくるのだという。
Wikipedia によれば、コロボックルの正体に関して、
アイヌや日本人の祖先に関する学術的論争があったようである。
もちろん民族のルーツというのも興味深い話ではあるのだが、
個人的にはおとぎ話のような伝承そのものの方が夢があって面白いように思う。

参考:コロポックル - Wikipedia


山道を歩いていると、蕗の葉かどうかは分からないが、
傘になりそうなくらい大きな葉が生えていた。
これを見た人が、その下に小人のような妖精の姿を想像したとしても、
何の不思議もない。
美しい湿原を歩いていれば、
きっとそんな存在がいるのではないかという感じがしてくる。

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展望台の建物の中だったのか、詳しくは忘れてしまったのだが、
"湿原の画家"と言われる「佐々木 榮松(えいしょう)」氏の展示を見た。
若い頃から釧路湿原に魅了され、湿原を生涯の画題にしていたという。
日本画で、色彩が美しい。
忘れないようにと、「西日の湿原」、「夜の湿原(鶴眠る)」、
「早春の湿原」、「湿原の夏」など、ポストカードを購入し、今でも手元にある。
旅先での出会いというのもあるだろうが、
私の中では最も好きな画家の一人かもしれない。
釧路湿原には「イトウ」という巨大魚が生息していたそうだが、
これを描いた「湿原の魚(イトウ)」という絵もあった。
最近、「開高健」を読んでいるのだが、
釣り関係の書籍で「イトウ」を釣りに行った話があった。
開高氏と佐々木氏とは交流があったようである。
佐々木氏のことは、しばらく忘れていたのだが、
全く関係のないところから再び出会ったことで、
自分の嗜好に関する一貫性 · 必然性のようなものを感じる。

ja.kushiro-lakeakan.com

釧路湿原美術館