前回、寝坊した上に電車を乗り間違えたりして遅くなってしまい、
入ることができなかったので、開口健記念館を再訪した。
観覧料は200円、併設してある茅ヶ崎ゆかりの人物館との共通券で300円である。
作品をもとにした特別展や文豪の愛用品 · 仕事場を見ることができる。
ゆかりの人物館では3月中は「劇聖 九代目市川團十郎と孤松庵」をやっていた。
歌舞伎については私はあまりよく知らなかったので、その歴史的な発展に関して
大まかに知ることができてよかったし(情報量が丁度良い)、
1899年に作成された日本最古の無声映画「紅葉狩」を視聴できたり、
茅ヶ崎がもともとは別荘地としての歴史があったという事実を知ったりと、
こちらも面白く観れた。
開口健記念館では、毎月最終日曜日の2時から、
ギャラリートーク(開口健の著作に関係のある方を招待しているらしい)を
開催しているそうなので、今後も度々訪れることになりそうである。
開口ファンなら欲しくなるだろうジッポも売っていて、つい購入してしまった。
かなりのんびり観覧したので、1時間半くらいは滞在しただろうか。
開口健記念館から少し歩き、再び海を見に行った。
今日は雲もほとんどないくらいの快晴で風もなく、昼間だったこともあり、
家族連れが多く見られた。
今日もサーフィンをしている人がたくさんいる。
風がないせいかウィンドサーフィンをしている人はあまりいない。
海へ出てから右手に向かって少し歩くと、
地図上ではヘッドランド(Tバー)と表示されている場所があって、
テトラポットや岩で作られた堤防が T字形になっていて、
眺望を楽しんだり、釣りをしている人などがいる。
Tバーの向こう側も浜になっているが、こちらにはサーファーはいない。
釣りをしている人はいる。
九代目市川團十郎も釣りをしたという話である。
まだ16時で夕日を見るにはまだ少し時間が早いし、
朝からほとんど何も食べていなかったので、ぶらぶらして見つけたパン屋で、
揚げパン·カツサンドを食べ、コーヒーを飲みながらシガリロで一服、
歩いて戻ると17時くらいでちょうど良い時間になった。
この時間帯は、光がどんどん変わっていくので、つい撮りすぎてしまう。
今日のような快晴の日は、夕日が照らしていたとしても、波に光が映るというのは
なかなか起こらないようで、波頭が少しピンク色に染まる程度である。
沖合の海の色は青いままだし、泡も基本的には光の特別な効果は見られない。
波が引いた後の湿った砂浜は鏡のようになって少し綺麗だが、
これを上手く撮るのはなかなかタイミングが難しい。
前回、曇りの日に雲間から光が偶然さした時に、海が黄金色に輝いたのは、
空全体を覆っている雲によって光が上手く反射されたからではないかと思う。
視点を地面に近づけて撮ったのは、視点を変えて見ようとの思いつきだったのだが、
石に夕日の光が反射して、予想外に良い光の効果が得られた。
どこかトイカメラ風にも見える。
撮り始めてだいぶ経ってから気づいたのだが、日が沈んでいくところに見える
大きな山は富士山であろう。写真を撮るには絶好の時間の到来である。
18時半頃にはもう大分暗くなった。
東側の空を見ると、すっかり暗くて(体感では下の写真よりもう少し明るいが)、
街の明かりが着いてきた。
画面中央に見える明るい光は、灯台の光のようだ。
1時間半くらいは撮っただろうか。あっという間であった。
そして、帰路に着いた。