"photobashiru" ...

写真を中心に、ほとばしってるものを。

パイプのメンテナンス、など

 パイプのメンテナンスには細々とした作業が多く、趣味的な要素が多い。

 喫煙を終えたパイプは湿気をおびるため、これを連続して使用するのはパイプ自体の消耗をはやめるので良くないと言う。ダンヒルなどは一週間分の7本セットのパイプを売り出しているくらいである。パイプは消耗品なのだ。

 使用しているうちに煙道にヤニが付くので、これはモールクリーナーで掃除してやる。モールクリーナーとは、ステムからボールに至る煙道にすっかり入るくらいの長さの針金に綿製の毛を無数につけたブラシのようなものである。

 火皿の内側には炭の層が厚くなってくるので、時々削ってやる必要がある。新品のパイプにはこの炭の層が存在しないが、この層があった方が美味く吸える。恐らく、適度に水分を吸収してくれるのだろう。そんな訳で炭の層はないよりもあった方が良いので、私は削り取る作業はまだほとんどしたことがない。(そこまで使い込んでいない、ということだろう。)

 煙道からボールへの穴がヤニで塞がってきた時は、モールクリーナーに燃料用アルコールをつけて掃除してやると良い。掃除の頻度は人の好みによると思うが、綺麗な状態の方がやはり美味い煙を吸えると思う。

 パイプは、ボール(火皿)の部分(一般的なものはブライヤーという、ある植物の根の塊を成形したものが多い)と、吸い口の部分(エボナイトを成形したもので、ステムあるいはマウスピースという)が連結されている。この連結部はダボ · ダボ穴というが、掃除の時に分解することができるようになっている。ただし、使用直後のパイプが熱い状態で分解したりすると、このダボ穴の部分が変形したりして、ゆるくなる恐れがあるのでパイプが十分に冷えた時に行うようにする。また、当然ながらあまり頻繁に抜き差ししていると、これもゆるくなる恐れがあるので注意が必要である。(とは言っても、私は結構外して掃除してしまっている。)

 新品のパイプにはマウスピースのダボの先に金属製のヤニよけが付いていることがある。これは吸っているうちにヤニがつまって空気の流れが悪くなるので外してしまった方が良い。当然、ヤニは口に直接入ってくるようになるので、喫感は強くなる。パイプの中にはこのダボの部分にフィルターを入れられるように設計されたものがある。Big Ben というオランダの会社が出している直径 9 mm のフィルターで、味が柔らかくなるので私はこのフィルターをつけて吸う方が好きである。(フィルターは径が小さいものもあるようである。)また、同じような効果を狙ったもので Nording Keystone というものがある。これは粘土でできた小さな石で、火皿の底に数粒入れておくと、水分などを吸い取ってくれる。