"photobashiru" ...

写真を中心に、ほとばしってるものを。

K-3 III とオールドレンズ -No.4- (2022. Apr.)電力量節約の話

前回に続いて、ロシアレンズ JUPITER-9 85 mm と K-3 III の組み合わせ。
85 mm レンズは APS-C で使用すると、フルサイズ換算 130 mm 相当の画角となる(Pentax の場合、85 に 1.53 掛けして計算できる)。

Camera: PENTAX K-3 III, Lens: JUPITER-9 85mm F2

Camera: PENTAX K-3 III, Lens: JUPITER-9 85mm F2

100 mm Macro の場合、フルサイズ換算 153 mm となり、画角的にかなり狭いなと感じるのだが、85 mm はなかなかストレスなく撮り易い画角だなと感じる。

Camera: PENTAX K-3 III, Lens: JUPITER-9 85mm F2

Camera: PENTAX K-3 III, Lens: JUPITER-9 85mm F2

ある程度寄って撮ることもできるし、離れて撮ってもちょうど良い感じになる。

Camera: PENTAX K-3 III, Lens: JUPITER-9 85mm F2

Camera: PENTAX K-3 III, Lens: JUPITER-9 85mm F2

ところで、ここ数ヶ月の電気代が高いように感じた。エアコンも使用していないし、ほとんど帰って寝ているだけなのにおかしいなと思っていたら、燃料費の高騰などの影響で値上がりしてるらしい。それで電気料金の内訳を調べてみると、実は燃料費調整費が毎月約 1 円ずつ増えていたことが分かった。2年前はマイナス 2-3 円であったのに今はプラス 9 円くらいである。これが使用電力量に掛けられて加算される。急に増えた訳ではなく徐々に増えていたのが、蓄積して気がつくに至った、というのが事実であった。

Camera: PENTAX K-3 III, Lens: JUPITER-9 85mm F2

Camera: PENTAX K-3 III, Lens: JUPITER-9 85mm F2

そんな訳で、電球の使用電力を調べてみて大きいようなら小さいものに変更して節約でもしようかなという気になった。しばらく使っていた照明器具のかさが劣化して壊れたので交換し、それで照明器具に意識が向いたというのもある。

Camera: PENTAX K-3 III, Lens: JUPITER-9 85mm F2

Camera: PENTAX K-3 III, Lens: JUPITER-9 85mm F2

元々照明には興味があったのだが、いろいろ選別している時間が無かったので適当なLED 電球をとりあえずつけておいたのである。部屋のほとんどの電球は裸電球が剥き出しについているのだが、そんな感じで5年くらい経った。しかし、もう慣れたので、スタイルはこのままでいいやと思う。

Camera: PENTAX K-3 III, Lens: JUPITER-9 85mm F2

Camera: PENTAX K-3 III, Lens: JUPITER-9 85mm F2

ついている電球を外して見てみると、なぜか 100 W と 14.3 W の二つが書いてあり、どちらが本当なのだろう、と混乱した。

Camera: PENTAX K-3 III, Lens: JUPITER-9 85mm F2

Camera: PENTAX K-3 III, Lens: JUPITER-9 85mm F2

調べてみると、100 W というのは白熱電球の 100 W 相当の明るさという意味で書いてあるらしい。紛らわしいことこの上ない。LED 電球は白熱電球にほぼ取って代わったので、移行期には仕方のないことだと思うが、そろそろ明るさの単位を普通に使ってもらいたいところである。

Camera: PENTAX K-3 III, Lens: JUPITER-9 85mm F2

Camera: PENTAX K-3 III, Lens: JUPITER-9 85mm F2

で、気を取り直して、電球の記述をもう少し詳しく見てみると、100 V 14.3 W 240 mA 50/60 Hz と書いてある。電気関係の知識は少し怪しいので、Wikipedia で復習してみたが、電力(W) = 電圧(V)× 電流(A)である(括弧内は単位)。

Camera: PENTAX K-3 III, Lens: JUPITER-9 85mm F2

Camera: PENTAX K-3 III, Lens: JUPITER-9 85mm F2

電力は仕事率のことであり、電力に時間をかけるとエネルギーになる。1 J = 1 W· 1s である。電力会社は 電力量(1 kWh)= 電力(kW)× 時間(h)に対して単価を決めているので、電力(W)をどのくらいの時間(h)使ったかで、消費したエネルギーがわかる。

Camera: PENTAX K-3 III, Lens: JUPITER-9 85mm F2

Camera: PENTAX K-3 III, Lens: JUPITER-9 85mm F2

電力会社から供給される電流は交流電流で、東日本が 50 Hz、西日本が 60 Hz である。周波数によって多少電力量に違いがあるのだろうか?恐らくあまり違いはないだろう。

Camera: PENTAX K-3 III, Lens: JUPITER-9 85mm F2

Camera: PENTAX K-3 III, Lens: JUPITER-9 85mm F2

100 V 14.3 W 240 mA 50/60 Hz と書いてあるが、100 V × 240 mA = 24 W では(?)と思う。14.3 W とはどういうことだろう。調べてみると、定格消費電力という基準があって、JIS 規格に基づいた条件で安定して出せる能力のことらしい。つまり最大出力のことで計算で出した 24 W が恐らく定格消費電力に該当するのだろう。電力は電球をつけた直後と安定した後で多少ムラがあるだろうから、14.3 W というのはきっと消費電力の一番低い値のことだろう。

Camera: PENTAX K-3 III, Lens: JUPITER-9 85mm F2

Camera: PENTAX K-3 III, Lens: JUPITER-9 85mm F2

一般家庭の電圧は 100 V であるので、どの電球でも大体同じだろう(工場用の電圧は200V、海外では 120 V や 220 V が使われていて、電気機器の種類によって仕様が異なる)。電圧は 100 V 以下の製品を選ぶ必要がある。

Camera: PENTAX K-3 III, Lens: JUPITER-9 85mm F2

Camera: PENTAX K-3 III, Lens: JUPITER-9 85mm F2

昔の白熱電球 100 W を基準とすれば、同じくらいの明るさで、LED 電球は 14.3-24 W なのだから、1 / 7 - 1 / 4 の電力で動かせる訳で既に随分と節電されていることが分かる。

Camera: PENTAX K-3 III, Lens: JUPITER-9 85mm F2

Camera: PENTAX K-3 III, Lens: JUPITER-9 85mm F2

どんな電球があるかと探していたら、エジソンバルブに似せた LED 電球というのがあり、なんと 3.5 W と現在使用している LED 電球のさらに 1 / 4 の消費電力である。ただし、これはかなり暗い電球なので場所を選ぶ。場所によっては雰囲気も出るし、部分的にはこの電球で良いかなと思う。

Camera: PENTAX K-3 III, Lens: JUPITER-9 85mm F2

Camera: PENTAX K-3 III, Lens: JUPITER-9 85mm F2

しかし、電球に使用される電力量自体は現状多く見積もっても月あたり 25 kWh 程度であり、1 kWh = 30 円としても 800 円程度である。電球由来の電力量を半分に下げれば、月に400円の節約になる。一年で大体 5,000円 なので、それを考えると電球を買い替える金額を考慮に入れてもまあ少しくらいは節約効果があるかもしれない。

Camera: PENTAX K-3 III, Lens: JUPITER-9 85mm F2

Camera: PENTAX K-3 III, Lens: JUPITER-9 85mm F2

基本料金が約 1,000 円、電力プランを変えると少し下げられるかもしれないが、ブレーカーの変更が必要みたいなのでとりあえずは現状維持、消費電力量は 120 kWh までで抑えられれば最低単価で済む。月によるが 120 kWh 以内で済んでいる月もあるので、冷蔵庫などの基本的な機器の消費電力はこの範囲内に入っているようである。エアコンや電気ポットのような熱のやり取りをする機器は消費電力が多いようだ。冬の消費電力がかなり多くなっている。冷蔵庫の中に、年間の消費電力が書いてあって 405 kWh/y であり、月では 34 kWh/m ということになる。せいぜい 1,000 円くらいである。使い方や使用年数によっても変わるかもしれないが、思ったほど多くない。どんなに節約しても電気代は 3,000-4,000 円というところだろう。