前回に引き続き、SIGMA DP2 Merrill の使用感について
使い方に工夫はいるものの、評判通り、出てくる絵はかなり個性的で、
魅力的なカメラである。
絵の質的には、フルサイズカメラに近い雰囲気を感じる。
もしかすると、フルサイズ機を超えているかもしれない。
ちなみに、Raw 画像のデータサイズは 50 MB ほどもあり、
実際、フルサイズの Pentax K-1 の Raw 画像データサイズに
匹敵するくらい大きい。
使用に耐える ISO は恐らく 100–400 で、
マニュアルモードで絞りとシャッタースピードにより
露出を適切に設定して丁寧に撮る、
そんな撮り方の練習になりそうなカメラである。
センサーの特性上感度が弱いので、 Raw 現像が推奨されているが、
現像にはやたら手間がかかるので、撮影枚数を少なくして、
じっくり絵作りするといった付き合い方になりそうだ。
30分から1時間程度、枚数にして24枚前後撮り終わった頃には
電池がなくなる。
現像にも手間がかかるので、あまり多くは処理したくはない。
何となく、フィルムカメラを彷彿とさせるようなカメラである。
どのような使い方をするべきか、難しいカメラである。
がっつり使うことはできないので、手軽な散歩の共に良いかもしれない。
しかし、その絵のポテンシャルを考えると、
じっくり絵作りを考えて撮りたいようにも思う。
SIGMA には珍しくベイヤー型センサーをのせた SIGMA fp は、
フルサイズのミラーレス機で、レスポンスも速く、
面白い機能も色々とのっかっているので非常に注目している。
発表が一旦先延ばしになってしまった foveon センサーをのせたフルサイズ機
からどんな絵が引き出されるのか、発表が待ち遠しい。