前回に引き続き、SIGMA DP2 Merrill の使用感について
少し触ってみてまず気になったのは、電池の消耗の激しさである。
30分くらい撮影しただけで、電池がなくなってしまった。
新しい電池パックを追加購入して試してみたが、
同じようにすぐに消耗するので、電池自体が古いのが原因ではないようで、
撮影していない時はこまめに液晶画面を切ってやる必要がありそうだ。
ボタンが少ないので、操作性はシンプルで使いやすい。
マニュアルモードでは、シャッターボタンのまわりの回転リングが絞り、
シャッタースピードは十字キーの左右ボタンになっていて、
露出の数値が画面に表示される。
(シャッタースピードは回転リングの方が良いけれど)
シャッターを切った後のデータ処理の速度は実際はそれほど気にならなかった。
これはもしかすると、メモリーカードに比較的書き込みの速いもの(95 MB/s)
を使用しているからかもしれない。
一方で、撮影した画像を確認するために、
液晶に表示させるのには時間がかかった。
撮影後に数秒間撮影した画像が表示されるので、
これで済ませて、後で液晶で確認する作業はしない方が良いかもしれない。
液晶は思ったほど悪くないが、
ピントが合っているかどうかはカメラの液晶では判断しにくい。
後で、画像を PC 上で見てみると、ピントは割とちゃんとあっている。
(その場でうまく撮れているかの判断ができないという点では、
感覚として銀塩カメラに近いかもしれない。)
ミラーレスであるにもかかわらず、液晶の質が低いのは致命的であるが、
ひきで撮る時は AF だけで十分かもしれない。
よって撮る時は、AF + MF のモードを使うと、
液晶に画像が拡大表示されて手動で調整ができる。
液晶の画質の問題でピントがあったかどうかが分かりにくいが、
だいたい合っていれば大丈夫のようだ。
だが、GR と違ってフォーカスリングで調整ができるのは使いやすい点である。