香川といえば、
いつからか要潤さんが「うどん県」の副知事として広報活動をしているせいか、
うどんのイメージが強い。
『うどんの国の金色毛鞠』は、そんな香川を舞台にしている作品だが、
仕事とか生活に疲れた時に見たくなるようなほっこり系のアニメである。
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ここでも要潤さんが副知事としてナレーションに参加している。
作中には、「ことでん」·「骨付鳥」·「栗林公園(りつりんこうえん)」など、
うどん以外にも香川を特徴付けるキーワードが散りばめられている。
「屋島」もその一つで、歴史的には那須与一が扇の的を射抜いた逸話で知られる
源平の屋島の合戦(1185年)が行われた場所である。
さらに時代を遡るが、頂上にある「屋島寺(やしまじ)」は、
鑑真(688–763年)や空海(774–835年)にゆかりがあるという。
有名な化け狸が祀られているということで、たぬきの置物がたくさんある。
「かわら投げ」スポットからの景色は素晴らしい。
ここも(屋島)壇ノ浦と言うようだが、いわゆる源平の最後の合戦となった壇ノ浦は、
長門壇ノ浦で山口県南西の端である。
女木島(めぎじま、鬼ヶ島)と男木島(おぎじま)、
その先には豊島(てしま)や小豆島(しょうどしま)があるはずである。
源平の合戦の折、武士が刀を洗ったために血の色に染まったという「血の池」は、
今では水草が覆い尽くして緑色になっていた。
庵治(あじ)· 牟礼(むれ)といった場所でとれる庵治石(あじいし)は、
墓石や灯籠に使用され、耐久性が高く、
研磨した際に「斑(ふ)」と呼ばれるまだら模様の光沢が浮き上がることから、
石材の中では最高級であるという。
2019年は3年に一度開催される「瀬戸内国際芸術祭(瀬戸芸; せとげい)」
が開かれている。春 · 夏 · 秋(9/28–11/4)に瀬戸内海の島が会場となっている。
今回はタイミングが合わなかったが、いつか機会があれば行ってみたい。
「うどんだけじゃない香川県」はなかなか良いところである。